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ヘッソナイト(グロッシュラー)

灰礬柘榴石
Grossular var.Hessonite【Belvidere,Vermont/USA】■15mm

第2版


珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)・等軸晶系
Ca3Al2(SiO4)3
硬度:7-7.5
晶癖:菱形12面体・偏菱24面体
比重:3.64-3.68
条痕:白色
劈開:なし
断口:亜貝殻状
光沢:ガラス光沢
屈折率:1.73-1.76
発見年:1822年

グロッシュラー(灰礬柘榴石)変種で「ヘッソナイト」と呼ばれるガーネットです。
産地はどちらかと言えばマイナーですが、この山はハイキングコースでもあり景観が非常に良いところです。そのような中で生まれたからでしょうか、澄んだ色彩の中に打ち付ける夕焼けの波のような光が格別です。
横についているのは雲母に見せかけたダイオプサイドなのですが。また困った位置に。。
■ヘッソナイトについて・・・
グロッシュラー・ガーネットの中でも黄・オレンジ・赤味を帯びたものをヘッソナイトと呼びます。
スリランカやイタリアが昔からの産地ですが、アフガニスタンなどでも産出します。カナダで産出する薄い褐色のヘッソナイトは比較的結晶も大きく綺麗であるためか、よく見かけます。
グロッシュラーの中では宝石質の結晶が採れやすいので、よく宝石に使われたりしているようです。

因みにこの名前はフランスの鉱物学者アウイ氏が名づけたもので、ギリシャ語の「hesson(より小さい)」が語源だそうです。他のガーネット比べて比重や屈折率が小さいからだとか。

■イタリアのある鉱山の話。
下の写真ですが、かなり特殊なのがイタリア産の「ファーデン」式。
イタリア・アルプスのアオスタ渓谷のBellecombe産なわけですが、規則的にガーネットが積みあがって成長した結果、なんだか違うものに。。本来ヘッソナイトはイタリア産の赤いものを指していたそうですが、カナダ産のが有名になってしまって、寧ろ珍品みたいな扱い。
イタリアでは有名なガーネットコレクターの方から購入したものです。この場所からは同じガーネットであるアンドラダイトやそれらを伴ってベスビアナイトが見つかるそうです。
しかし実はアスベスト鉱山なので非常に危険です。

■ヘッソナイトいろいろ
ヘッソナイト(カナダ産)ヘソナイト・ルース
▲比較的知名度があるのはカナダのジェフリー鉱山産。非常に綺麗な色彩をしています。▲ヘッソナイトのルースです。光の溜りが非常に綺麗です。まさにファイア。

ヘッソナイト(イタリア産)
▲ファーデン式ヘソナイト。見事な造形と鮮やかな色彩が他のガーネットにない魅力を醸し出しています。


photo by annfell
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【アンフェル】
アンフェル
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>> 鉱物の分類
鉱物学では化学組成によって石を分類します。同一グループの化学式は似通っています。人種でいえばアングロサクソン系とか言っているのと同じです。
元素鉱物:単一元素のもの。金とかダイアモンドは有名。
硫化鉱物:硫黄と金属が結びついたもの。パイライトなど。
酸化鉱物:酸素と金属が結びついたもの。ルビーとか。
ハロゲン化鉱物:ハロゲン系元素と金属が結びついたもの。岩塩とか。
酸素酸塩鉱物:酸素と結びつく元素によって分類される。
・炭酸塩鉱物:CO3 を持つもの。
・硫酸塩鉱物:SO4 を持つもの。
・リン酸塩鉱物/ヒ酸塩鉱物:PO4/AsO4を持つもの。
・ホウ酸塩鉱物:BO3またはBO4を持つもの。
・ケイ酸塩鉱物:SiO4を持つもの。
>> 結晶系
石は結晶になりますが、その特徴を分類したものです。各面を繋いだ軸の方向や長さなどで分けられます。
立方晶系:パイライトやダイアモンドなど。
正方晶系:ルチルやジルコンなど。
六方晶系:エメラルドやアパタイトなど。
三方晶系:水晶やトルマリンなど。
斜方晶系:トパーズやペリドットなど。
単斜晶系:クンツァイトやマラカイトなど。
三斜晶系:長石など。
>> 硬度(モース硬度)
19世紀のドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モースが鉱物の硬さの指標としたもので、現在でも硬さを示す基準として使われています。 硬度は結局のところ原子結合の強さなので、強靭度や対衝撃度は別です。 なので床に落とすと見事に砕け散るのをみれるかもしれません。
1:タルク
2:ジプサム(石膏)
3:カルサイト
4:フローライト
5:アパタイト
6:長石
7:石英(水晶)
8:トパーズ
9:コランダム(ルビー・サファイア)
10:ダイアモンド
>> 鉱物学用語
【晶癖】:人種と一緒で、石もその種によって特徴的な形を示します。個体差もあります。
【比重】:同じ体積の水の質量との比率です。2.0なら水の2倍重いということです。
【条痕】:石を擦り付けた時にでる粉末の色です。見た目では区別しづらい石の種類を見分けるのに使えます。
【劈開】:石は割れやすい方向や割れやすさに差があります。"完全"に割れやすい、から"なし"(割れにくい)までで表現します。
【断口】:劈開の方向以外に割れた石の破断面の形状です。
【光沢】:表面の光の反射による質感です。金属光沢とそれ以外に分かれます。
【屈折率】:石に入った光の速度と方向の屈折を表す値です。高いと何故か輝いて見えます。
【発見年】:登録年と発見年に差がある場合もありますが、出来る限り調べてみています。
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