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デマントイド(アンドラダイト)

灰鉄柘榴石
Andradite var.Demantoid【Ambanja,Antsiranana/Madagascar】■20mm


珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)・等軸晶系
Ca3Fe2(SiO4)3
硬度:7-7.5
晶癖:菱形12面体・偏菱24面体
比重:3.8
条痕:白色
劈開:なし
断口:不平坦−貝殻状
光沢:ガラス光沢
屈折率:1.85-1.89
発見年:1853年

ロシアのロマノフ王朝で宮廷ジュエリーとしてもてはやされた緑色のガーネットがデマントイド。
ガーネットと言えば赤のイメージが強いのですが、緑色の方が綺麗な気もします。
ロシアの鉱物はなんだか緑色のものばかりが有名ですが、お国柄なんでしょうか。
■デマントイド(灰鉄柘榴石)について・・・
ガーネットの中でもアンドラダイトは希少種で、さらに色によって変種名をもちます。黄色だとトパゾライト、緑色だとデマントイド、黒色はメラナイトと呼ばれ区別されています。
その中でもクロムに因る緑色の発色が鮮やかなデマントイドは最も希少とされるもので、高い屈折率を持ち、光の分散度はダイアモンドを凌ぐ煌びやかなガーネットです。
2ct以上の宝石質のものは滅多にお目にかかれないとされ非常に高価なものになっています。

ロシアのウラル山脈、オーストラリアのアーガイル鉱山、ナミビアのオラパ鉱山など名だたる産地で採取されます。
最初に発見されたのはロシアのヴァブロフカ川ですが、新しいガーネットであることが判明したのは1864年のことです。その名前は当時オランダがダイアモンド取引の中心であったことから、オランダ語の「Demant(ダイアモンドのような)」という言葉に因んで付けられたものです。

ロシア産の「ホーステイル」と呼ばれる馬の尻尾状インクルージョンがはいったデマントイドは、馬の愛好家から幸運のお守りとして大変注目されているのだそうです。

■写真の結晶のこと。
マダガスカル産は発見されたばかり。透明感が只事ではありませんが実はそのために光が母岩まで到達し、そして返ってこない・・・。ので幾ばくか色が暗くみえてしまっています。
もっと綺麗なところを伝えるために写真がんばる所存。

■デマントイドいろいろ
デマントイド全景デマントイド(アフガニスタン産)
▲写真の結晶はデマントイドのクラスターの一部分です。全体に透明感が高い結晶が母岩全体を覆っています。▲アフガニスタンのデマントイド。透明感はないのですが典型的な形状と綺麗な色をしています。

デマントイド・ルース
▲こちらはマダガスカル産のデマントイド・ルース。らしい輝きをしています。ロシア産が欲しいところですが。



photo by annfell
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【アンフェル】
アンフェル
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フリーランスのシステムエンジニアとして日々研鑽中。
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絵を描いたりして生活している謎の人です。
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>> 鉱物の分類
鉱物学では化学組成によって石を分類します。同一グループの化学式は似通っています。人種でいえばアングロサクソン系とか言っているのと同じです。
元素鉱物:単一元素のもの。金とかダイアモンドは有名。
硫化鉱物:硫黄と金属が結びついたもの。パイライトなど。
酸化鉱物:酸素と金属が結びついたもの。ルビーとか。
ハロゲン化鉱物:ハロゲン系元素と金属が結びついたもの。岩塩とか。
酸素酸塩鉱物:酸素と結びつく元素によって分類される。
・炭酸塩鉱物:CO3 を持つもの。
・硫酸塩鉱物:SO4 を持つもの。
・リン酸塩鉱物/ヒ酸塩鉱物:PO4/AsO4を持つもの。
・ホウ酸塩鉱物:BO3またはBO4を持つもの。
・ケイ酸塩鉱物:SiO4を持つもの。
>> 結晶系
石は結晶になりますが、その特徴を分類したものです。各面を繋いだ軸の方向や長さなどで分けられます。
立方晶系:パイライトやダイアモンドなど。
正方晶系:ルチルやジルコンなど。
六方晶系:エメラルドやアパタイトなど。
三方晶系:水晶やトルマリンなど。
斜方晶系:トパーズやペリドットなど。
単斜晶系:クンツァイトやマラカイトなど。
三斜晶系:長石など。
>> 硬度(モース硬度)
19世紀のドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モースが鉱物の硬さの指標としたもので、現在でも硬さを示す基準として使われています。 硬度は結局のところ原子結合の強さなので、強靭度や対衝撃度は別です。 なので床に落とすと見事に砕け散るのをみれるかもしれません。
1:タルク
2:ジプサム(石膏)
3:カルサイト
4:フローライト
5:アパタイト
6:長石
7:石英(水晶)
8:トパーズ
9:コランダム(ルビー・サファイア)
10:ダイアモンド
>> 鉱物学用語
【晶癖】:人種と一緒で、石もその種によって特徴的な形を示します。個体差もあります。
【比重】:同じ体積の水の質量との比率です。2.0なら水の2倍重いということです。
【条痕】:石を擦り付けた時にでる粉末の色です。見た目では区別しづらい石の種類を見分けるのに使えます。
【劈開】:石は割れやすい方向や割れやすさに差があります。"完全"に割れやすい、から"なし"(割れにくい)までで表現します。
【断口】:劈開の方向以外に割れた石の破断面の形状です。
【光沢】:表面の光の反射による質感です。金属光沢とそれ以外に分かれます。
【屈折率】:石に入った光の速度と方向の屈折を表す値です。高いと何故か輝いて見えます。
【発見年】:登録年と発見年に差がある場合もありますが、出来る限り調べてみています。
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