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翡翠

ヒスイ輝石
Jadeite【Myanmar】■20mm


珪酸鉱物(イノ珪酸塩)・単斜晶系
NaAlSi2O6
硬度:6.5-7
晶癖:塊状
比重:3.25-3.35
条痕:白色
劈開:完全
断口:裂け易い
光沢:油脂・ガラス光沢
屈折率:1.66-1.68
発見年:−

翡翠はほんの一部のみ磨いて、その「窓」の色からその石全体の色を想像します。実際には磨いたり切って見たりしないと判らないのですが、その状態で取引されます。
なので当たり外れがあるのですが・・・
そんな窓の色は琅玕(ロウカン)の緑。
■翡翠(ジェダイト)について・・・
不老不死、生命再生の象徴として古来より中国や日本で珍重された石と言えば翡翠。鉱物的には翡翠はヒスイ輝石(硬玉)のことを指します。
メキシコ周辺の古代文明でも翡翠の仮面など文化遺産的にも価値のある加工品に使われていたり。日本では糸魚川の翡翠が昔から有名です。現在ではミャンマー産の翡翠が量質共に一般的です。
非常にややこしい話なのですが、中国で玉とも言われ珍重されていた翡翠は実は翡翠ではなく、ネフライト(軟玉)という別種の石です。中国には翡翠の産地がありません(もっとも後で判った事でしょうけど)。
翡翠=ジェード(jade)みたいに扱われますが、ジェードは硬玉と軟玉の総称なのでさらに認識をややこしくさせています。

色は緑が良く知られていますが、実は黄色や赤、白や紫など多彩な色彩をもちます。とはいえ純粋な翡翠は無色なのでこれらの色は全て不純物による発色です。
どの国でも最高の色は深い緑色とされ、インペリアルジェードまたは琅玕(ロウカン)と呼ばれ特に価値が高いとされています。
翡翠は人工的に染色することが可能であるため、昨今は注意が必要なのだとか。

このジェード人気にあやかってか、ジェードという名を冠したそれっぽい石がかなり出回っているので要注意です。
例えば「トランスバールジェード」はガーネットの一種であるハイドログロッシュラーですし、「ニュージェード」はサーペンティン。昔これは翡翠ですって言われたなぁ・・・。

■写真の原石のこと。
山の上から転がってきた翡翠は山翡翠と呼ぶのだそうで。どの窓の色もインペリアルジェードの色。もしこの石が中までこの緑色だったなら、うちの中で一番価値の高い石となることでしょう。というか大変です。
・・・とか思いつつあえてこのままで飾っています。

■翡翠いろいろ
山ヒスイ翡翠ルース
▲翡翠全景。皮膜に覆われて緑の色はわかりませんが、何だかひよこ。▲非常に透明感の高い翡翠のルースです。これはこれで貴重です。


photo by annfell
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【アンフェル】
アンフェル
福岡育ちで東京在住。
フリーランスのシステムエンジニアとして日々研鑽中。
世界の天然石コレクターを目指して勉強中。
カード占いも修行中。
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石を集めたり、歌うたったり
絵を描いたりして生活している謎の人です。
興味のある方はこちらにメールしてくださいまし。

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>> 鉱物の分類
鉱物学では化学組成によって石を分類します。同一グループの化学式は似通っています。人種でいえばアングロサクソン系とか言っているのと同じです。
元素鉱物:単一元素のもの。金とかダイアモンドは有名。
硫化鉱物:硫黄と金属が結びついたもの。パイライトなど。
酸化鉱物:酸素と金属が結びついたもの。ルビーとか。
ハロゲン化鉱物:ハロゲン系元素と金属が結びついたもの。岩塩とか。
酸素酸塩鉱物:酸素と結びつく元素によって分類される。
・炭酸塩鉱物:CO3 を持つもの。
・硫酸塩鉱物:SO4 を持つもの。
・リン酸塩鉱物/ヒ酸塩鉱物:PO4/AsO4を持つもの。
・ホウ酸塩鉱物:BO3またはBO4を持つもの。
・ケイ酸塩鉱物:SiO4を持つもの。
>> 結晶系
石は結晶になりますが、その特徴を分類したものです。各面を繋いだ軸の方向や長さなどで分けられます。
立方晶系:パイライトやダイアモンドなど。
正方晶系:ルチルやジルコンなど。
六方晶系:エメラルドやアパタイトなど。
三方晶系:水晶やトルマリンなど。
斜方晶系:トパーズやペリドットなど。
単斜晶系:クンツァイトやマラカイトなど。
三斜晶系:長石など。
>> 硬度(モース硬度)
19世紀のドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モースが鉱物の硬さの指標としたもので、現在でも硬さを示す基準として使われています。 硬度は結局のところ原子結合の強さなので、強靭度や対衝撃度は別です。 なので床に落とすと見事に砕け散るのをみれるかもしれません。
1:タルク
2:ジプサム(石膏)
3:カルサイト
4:フローライト
5:アパタイト
6:長石
7:石英(水晶)
8:トパーズ
9:コランダム(ルビー・サファイア)
10:ダイアモンド
>> 鉱物学用語
【晶癖】:人種と一緒で、石もその種によって特徴的な形を示します。個体差もあります。
【比重】:同じ体積の水の質量との比率です。2.0なら水の2倍重いということです。
【条痕】:石を擦り付けた時にでる粉末の色です。見た目では区別しづらい石の種類を見分けるのに使えます。
【劈開】:石は割れやすい方向や割れやすさに差があります。"完全"に割れやすい、から"なし"(割れにくい)までで表現します。
【断口】:劈開の方向以外に割れた石の破断面の形状です。
【光沢】:表面の光の反射による質感です。金属光沢とそれ以外に分かれます。
【屈折率】:石に入った光の速度と方向の屈折を表す値です。高いと何故か輝いて見えます。
【発見年】:登録年と発見年に差がある場合もありますが、出来る限り調べてみています。
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