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トーバナイト

燐銅ウラン鉱
Torbernite【Dunango/Mexico】■14mm


燐酸塩鉱物・正方晶系
Cu(UO2)2(PO4)2・12H2O
硬度:2-2.5
晶癖:板状・葉片状
比重:3.22
条痕:緑色
劈開:完全
断口:不平坦
光沢:真珠・金剛光沢
屈折率:1.58-1.59
発見年:1772年

このサイケデリックな色彩はまごうことなく放射性鉱物のあれです。
毒ガエルや毒キノコのあれです。
触らないでね感満載なのですが、写真を撮るために少しだけ触って缶の中にしまいました。
危険なものは何故だか変な雰囲気のケバケバしい色彩のばかりですね・・・自然界は危険物が判るように変な色にしているのだと思いますが、いったい誰都合なのでしょう。
■トーバナイト(燐銅ウラン鉱)について・・・
昔から良く知られている代表的放射性鉱物でウランを含む鉱物の二次鉱物。ということでウランを含んでいます、しかも放射性鉱物の中でも強めに。緑色をしているのは銅を含むせいでして、おかげで蛍光色なのに蛍光しません。
オータナイト(燐灰ウラン鉱)グループの一員で、このグループはみんなウラン持ちです。薄い板状結晶が積み重なったような形をしているのでウラン雲母とか言われたりもします。
脱水するとメタ・トーバナイトに変化します。

トーバナイトの名前は、スウェーデンの科学者 Torbern Olof Bergmann氏から付けられています。

日本でも見つかりますが、メキシコやフランス、コンゴなどが主な産地です。
ウランが核分裂を起こすことが知られる前は、ウランガラスといってウランを0.2%ほど混ぜた、蛍光黄緑色の美しいガラス工芸品が世界的に人気を博していた時期がありました。当時(19世紀ごろ)は瀝青ウラン鉱を用いてボヘミアンガラスに着色していたりもしたようです。

■普通に売られているのが恐ろしい。
極細アスベストがむき出しで売られていたのを見てビックリでしたが、トーバナイトが普通に置かれているのもビックリです。某会場に行くとたまにそのようなお店があってですね・・・。
綺麗でしょって、それは毒キノコと同じサイケな色彩で強い放射線出てる鉱物って判って勧めてるのかって言いたいの、気持ちわかってくれると癒されます。
昨今はいまさら感があるのが何とも言えないのですが・・・

■トーバナイトいろいろ
母岩上のトーバナイト
▲透明度がなくなると緑色のブロックみたいです。多分脱水してメタ・・になったんじゃないかと。(メキシコ産)

photo by annfell
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【アンフェル】
アンフェル
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>> 鉱物の分類
鉱物学では化学組成によって石を分類します。同一グループの化学式は似通っています。人種でいえばアングロサクソン系とか言っているのと同じです。
元素鉱物:単一元素のもの。金とかダイアモンドは有名。
硫化鉱物:硫黄と金属が結びついたもの。パイライトなど。
酸化鉱物:酸素と金属が結びついたもの。ルビーとか。
ハロゲン化鉱物:ハロゲン系元素と金属が結びついたもの。岩塩とか。
酸素酸塩鉱物:酸素と結びつく元素によって分類される。
・炭酸塩鉱物:CO3 を持つもの。
・硫酸塩鉱物:SO4 を持つもの。
・リン酸塩鉱物/ヒ酸塩鉱物:PO4/AsO4を持つもの。
・ホウ酸塩鉱物:BO3またはBO4を持つもの。
・ケイ酸塩鉱物:SiO4を持つもの。
>> 結晶系
石は結晶になりますが、その特徴を分類したものです。各面を繋いだ軸の方向や長さなどで分けられます。
立方晶系:パイライトやダイアモンドなど。
正方晶系:ルチルやジルコンなど。
六方晶系:エメラルドやアパタイトなど。
三方晶系:水晶やトルマリンなど。
斜方晶系:トパーズやペリドットなど。
単斜晶系:クンツァイトやマラカイトなど。
三斜晶系:長石など。
>> 硬度(モース硬度)
19世紀のドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モースが鉱物の硬さの指標としたもので、現在でも硬さを示す基準として使われています。 硬度は結局のところ原子結合の強さなので、強靭度や対衝撃度は別です。 なので床に落とすと見事に砕け散るのをみれるかもしれません。
1:タルク
2:ジプサム(石膏)
3:カルサイト
4:フローライト
5:アパタイト
6:長石
7:石英(水晶)
8:トパーズ
9:コランダム(ルビー・サファイア)
10:ダイアモンド
>> 鉱物学用語
【晶癖】:人種と一緒で、石もその種によって特徴的な形を示します。個体差もあります。
【比重】:同じ体積の水の質量との比率です。2.0なら水の2倍重いということです。
【条痕】:石を擦り付けた時にでる粉末の色です。見た目では区別しづらい石の種類を見分けるのに使えます。
【劈開】:石は割れやすい方向や割れやすさに差があります。"完全"に割れやすい、から"なし"(割れにくい)までで表現します。
【断口】:劈開の方向以外に割れた石の破断面の形状です。
【光沢】:表面の光の反射による質感です。金属光沢とそれ以外に分かれます。
【屈折率】:石に入った光の速度と方向の屈折を表す値です。高いと何故か輝いて見えます。
【発見年】:登録年と発見年に差がある場合もありますが、出来る限り調べてみています。
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