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フローライト

蛍石
Fluorite【Asturias/Spain】■69mm

第2版


ハロゲン化物・等軸晶系
CaF2
硬度:4
晶癖:立方体・八面体
比重:3.0-3.3
条痕:白色
劈開:八面体に完全
断口:貝殻状・平坦
光沢:ガラス光沢
屈折率:1.43
発見年:−

深い青紫色が美しい結晶の大きなフローライトです。
光を当てると結晶の奥で光が淡く反射して、幻想的な色彩が現れます。
フローライトは産地によって様々な色と性質を持つため、どれ一つとっても同じ感じのものがありません。奥が深い鉱物の一つです。
■フローライト(蛍石)について・・・
結晶ははっきりとした形になることが多く、色調も様々です。蛍光現象のフローレッセンスと言う名称は、この石に紫外線をあてると可視光を発することから付けられました。
(全てのフローライトで起こる現象ではないそうです)
和名では蛍石といいますが、光を当てるとまるでその名の通り、石を通る光が幻想的な淡い色合いを見せます。
もっとも蛍石の名前の由来は粉末を火にくべると蛍のようにはぜるところから来ているのですが。
英名のフローライトという名前は、金属精錬用フラックスとしてこの石を使ったときに、この石が融け易いことから、ラテン語のfluere(流れる)という意味で名付けられました。

フローライトは産出国が多く、歴史も古い石です。古代エジプトや中国では彫刻に用いられたりしていました。現在は製鉄のためのフラックスの原料になったり、光学レンズに利用されたり、フッ素の原料になったり、テフロンコーティングのために使われたりとひそかに大活躍です。フランスの多くの会社が壷や瓶に使用したオパーレッセントガラスの製造の際にも使われています。

■フローライト採取の現実。
市場にあるフローライトの結晶なのですが、表面の結晶は幾何学的にシャープなのに、裏面がなぜか壊れたように割れているものを多数見かけます。
実はこれ採掘のときにダイナマイト使った場合に、その発破の影響で崩れちゃった跡なんだそうです。
残念ながら写真の結晶もそうなのですが・・・。コレクター向けに採掘しているのでしょうから、私も大きなことを言えた立場ではないのでしょうけど・・・優しく扱って欲しいです。

■フローライトいろいろ
フローライト(中国産)フローライト(フランス産)
▲中国産の綺麗な単結晶です。中国は広いせいかいろんな色や形のものが多く出回っています。▲フランス産のブルーは氷と言うか水と言うか非常に綺麗な水色をしていて美しいです。

蛍石(イングランド)蛍石(イングランド)・蛍光
▲イギリス産のフローライトは強蛍光することが有名で、普段でもその色彩は美しいのですが・・・。▲紫外線の下ではこのように真っ青な色彩になります。非常に綺麗な結晶です。

結晶フローライト(インド産)
▲色調があり蛍光するタイプのフローライト(ナイジェリア産)。そのままでも鮮やかな色合いです。▲インド産のフローライト。まるで目玉焼きのようにかわいい半球状の結晶になっています。

透明フローライト(中国産)パイライト入り
▲透明度が非常に高く、結晶の形も良い無色のフローライト(中国産)。インクルージョンが風景のようで綺麗です。▲劈開した結晶。叩くと八面体に綺麗に割れる性質を利用して、人工的に割ったものです。星のように散りばめられたパイライトが魅力的。

photo by annfell
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【アンフェル】
アンフェル
福岡育ちで東京在住。
フリーランスのシステムエンジニアとして日々研鑽中。
世界の天然石コレクターを目指して勉強中。
カード占いも修行中。
パソコン歴25年
石を集めたり、歌うたったり
絵を描いたりして生活している謎の人です。
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>> 鉱物の分類
鉱物学では化学組成によって石を分類します。同一グループの化学式は似通っています。人種でいえばアングロサクソン系とか言っているのと同じです。
元素鉱物:単一元素のもの。金とかダイアモンドは有名。
硫化鉱物:硫黄と金属が結びついたもの。パイライトなど。
酸化鉱物:酸素と金属が結びついたもの。ルビーとか。
ハロゲン化鉱物:ハロゲン系元素と金属が結びついたもの。岩塩とか。
酸素酸塩鉱物:酸素と結びつく元素によって分類される。
・炭酸塩鉱物:CO3 を持つもの。
・硫酸塩鉱物:SO4 を持つもの。
・リン酸塩鉱物/ヒ酸塩鉱物:PO4/AsO4を持つもの。
・ホウ酸塩鉱物:BO3またはBO4を持つもの。
・ケイ酸塩鉱物:SiO4を持つもの。
>> 結晶系
石は結晶になりますが、その特徴を分類したものです。各面を繋いだ軸の方向や長さなどで分けられます。
立方晶系:パイライトやダイアモンドなど。
正方晶系:ルチルやジルコンなど。
六方晶系:エメラルドやアパタイトなど。
三方晶系:水晶やトルマリンなど。
斜方晶系:トパーズやペリドットなど。
単斜晶系:クンツァイトやマラカイトなど。
三斜晶系:長石など。
>> 硬度(モース硬度)
19世紀のドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モースが鉱物の硬さの指標としたもので、現在でも硬さを示す基準として使われています。 硬度は結局のところ原子結合の強さなので、強靭度や対衝撃度は別です。 なので床に落とすと見事に砕け散るのをみれるかもしれません。
1:タルク
2:ジプサム(石膏)
3:カルサイト
4:フローライト
5:アパタイト
6:長石
7:石英(水晶)
8:トパーズ
9:コランダム(ルビー・サファイア)
10:ダイアモンド
>> 鉱物学用語
【晶癖】:人種と一緒で、石もその種によって特徴的な形を示します。個体差もあります。
【比重】:同じ体積の水の質量との比率です。2.0なら水の2倍重いということです。
【条痕】:石を擦り付けた時にでる粉末の色です。見た目では区別しづらい石の種類を見分けるのに使えます。
【劈開】:石は割れやすい方向や割れやすさに差があります。"完全"に割れやすい、から"なし"(割れにくい)までで表現します。
【断口】:劈開の方向以外に割れた石の破断面の形状です。
【光沢】:表面の光の反射による質感です。金属光沢とそれ以外に分かれます。
【屈折率】:石に入った光の速度と方向の屈折を表す値です。高いと何故か輝いて見えます。
【発見年】:登録年と発見年に差がある場合もありますが、出来る限り調べてみています。
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