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アポフィライト

魚眼石
Apophyllite【Jalgaon/India】■37mm


珪酸塩鉱物(フィロ珪酸塩)・斜方晶系
KCa4Si8O20(F,OH)・8H2O
硬度:4.5-5
晶癖:柱状
比重:2.35
条痕:無色
劈開:一方向に完全
断口:貝殻状
光沢:ガラス光沢
屈折率:1.53
発見年:−

原石を集め始めるようになる以前、最初に見た綺麗な鉱物の一つがアポフィライトでした。
アポフィライトの緑色は他のどの鉱物とも違う、繊細で瑞瑞しい緑。最初に手にした結晶を超える宝石質の結晶群です。
枕元に幾つかの鉱物と共に華の様に置いてあります。
この写真から感じる想いが巡って、暗雲を晴らす一条の光になれば幸いです。
■アポフィライト(魚眼石)について
アポフィライトは19世紀ごろから知られている産出の広い鉱物で、ブロック状の結晶が放射状に集合しているものと、先端が三角になっている透明な柱状の群晶のものとがあります。鉱物としてみた場合は(見た目ではわかりづらいですが)水酸基タイプのものとフッ素タイプのものがあり、一般的にはフッ素タイプのものが多いようです。
玄武岩の上にスティルバイト(束沸石)とともにあるのが一般的に見られますが、まれに花崗岩や変成岩からも産出します。鉄分が含まれた緑色に輝くアポフィライトは希少価値があるものとされています。

加熱すると葉片のように剥がれ落ちることからギリシャ語のapo(離れる)とphullon(葉)を組み合わせて名前を付けられました。和名の魚眼石は、角度によっては魚の目のような輝きをもつことからつけられたものです。

インドでは昔から霊石として神聖なものとされてきました。精神修養の際に用いられたようです。パワーストーンとして何故か人気が高い石ですがおそらくこのことが発端かと思われます。ただ脆いので身に付けるには注意が必要です。

■写真の結晶のこと。
以前の結晶は初期の頃手に入れたもので全長は6cm、自身の中では未だにこれ以上の結晶を見かけていません。とか言っていたのですが、この結晶がうちに来たときは吃驚デス。
全長6.5cmの母岩の上に華のように咲き乱れる緑の結晶があまりに綺麗で小踊りをしてしまいました。誰も見ていませんね。
まさに霊石、深く奥に入り込むようにただずっと眺めてしまいます。

■アポフィライトいろいろ
アポフィライト全景ミントカラー
▲写真のアポフィライト全景です。柱状結晶や犬牙状結晶が取り揃えでわさわさ。全てが宝石のように煌いています。▲最初に手に入れたものはアップルグリーンで清涼感を感じる色彩をしています。綺麗な白のスティルバイトと一緒になった結晶です。

白のアポフィライト
▲無色のアポフィライト。頭についているアンテナみたいな結晶が何気に両頭で珍しかったり。

photo by annfell
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【アンフェル】
アンフェル
福岡育ちで東京在住。
フリーランスのシステムエンジニアとして日々研鑽中。
世界の天然石コレクターを目指して勉強中。
カード占いも修行中。
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石を集めたり、歌うたったり
絵を描いたりして生活している謎の人です。
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>> 鉱物の分類
鉱物学では化学組成によって石を分類します。同一グループの化学式は似通っています。人種でいえばアングロサクソン系とか言っているのと同じです。
元素鉱物:単一元素のもの。金とかダイアモンドは有名。
硫化鉱物:硫黄と金属が結びついたもの。パイライトなど。
酸化鉱物:酸素と金属が結びついたもの。ルビーとか。
ハロゲン化鉱物:ハロゲン系元素と金属が結びついたもの。岩塩とか。
酸素酸塩鉱物:酸素と結びつく元素によって分類される。
・炭酸塩鉱物:CO3 を持つもの。
・硫酸塩鉱物:SO4 を持つもの。
・リン酸塩鉱物/ヒ酸塩鉱物:PO4/AsO4を持つもの。
・ホウ酸塩鉱物:BO3またはBO4を持つもの。
・ケイ酸塩鉱物:SiO4を持つもの。
>> 結晶系
石は結晶になりますが、その特徴を分類したものです。各面を繋いだ軸の方向や長さなどで分けられます。
立方晶系:パイライトやダイアモンドなど。
正方晶系:ルチルやジルコンなど。
六方晶系:エメラルドやアパタイトなど。
三方晶系:水晶やトルマリンなど。
斜方晶系:トパーズやペリドットなど。
単斜晶系:クンツァイトやマラカイトなど。
三斜晶系:長石など。
>> 硬度(モース硬度)
19世紀のドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モースが鉱物の硬さの指標としたもので、現在でも硬さを示す基準として使われています。 硬度は結局のところ原子結合の強さなので、強靭度や対衝撃度は別です。 なので床に落とすと見事に砕け散るのをみれるかもしれません。
1:タルク
2:ジプサム(石膏)
3:カルサイト
4:フローライト
5:アパタイト
6:長石
7:石英(水晶)
8:トパーズ
9:コランダム(ルビー・サファイア)
10:ダイアモンド
>> 鉱物学用語
【晶癖】:人種と一緒で、石もその種によって特徴的な形を示します。個体差もあります。
【比重】:同じ体積の水の質量との比率です。2.0なら水の2倍重いということです。
【条痕】:石を擦り付けた時にでる粉末の色です。見た目では区別しづらい石の種類を見分けるのに使えます。
【劈開】:石は割れやすい方向や割れやすさに差があります。"完全"に割れやすい、から"なし"(割れにくい)までで表現します。
【断口】:劈開の方向以外に割れた石の破断面の形状です。
【光沢】:表面の光の反射による質感です。金属光沢とそれ以外に分かれます。
【屈折率】:石に入った光の速度と方向の屈折を表す値です。高いと何故か輝いて見えます。
【発見年】:登録年と発見年に差がある場合もありますが、出来る限り調べてみています。
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