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カルサイト

方解石
Calcite【Daye,Hubei/China】■57mm


炭酸塩鉱物・六方晶系/三方晶系
CaCO3
硬度:3
晶癖:複三方偏三角面体または菱面体
比重:2.7
条痕:白色
劈開:菱面体に完全
断口:亜貝殻状・脆い
光沢:ガラス光沢
屈折率:1.48-1.66
発見年:−

水晶と並んで産出が多くその種類や造詣も様々な、昔から親しまれてきた鉱物の一つがカルサイトです。柔らかいのが残念ですが結晶はかなり綺麗です。
透明なカルサイトと言えば複屈折。透かして向こうをみると像が二重にずれて見えます。もっとも私なんか眼鏡をしなければカルサイトに頼らなくても二重に見えますけどね・・・。
■カルサイト(方解石)について・・・
地中の炭酸塩鉱物の大部分を占めるものの一つが方解石です。結晶が脆いのが難点ですが、非常に美しい形をします。主成分はその名の通りカルシウムで、この石が再結晶化して大きくなったものが大理石です。
カルサイトの名称はギリシャ語の「Calx(石灰)」から。
オーストリアの鉱物学者ハイデンガー氏の命名です。

複屈折(透かして見ると像が二重に見える光学的な性質)をもつ鉱物として知られていて、非常に透明度の高い純粋なものは光学レンズなどに用いられます。
犬牙状結晶や釘頭状結晶などで産出しますが、大きいものはその劈開性を利用して綺麗な菱形に割られて流通しています。お店で良く見かけるものはこのタイプ。

■写真の結晶について。
写真の結晶は中国湖北省大冶市で産出したもので、台湾の業者を通して入手したものだそう。
二つの結晶が重なっている構造をしているため、まさに星のような美しいクロス模様ができあがったようです。それもさることながら非常に端正な柱状結晶をしていて、とてもカルサイトには思えないほど。
中国産の美結晶はいつもこのお店のお姉さんが持ってきてくれます。なんだか前にも書いたような・・・。
しかしこのお姉さんどこからこんな結晶ばかり持ってくるのやら。

■カルサイトいろいろ
貝の中犬牙状透明方解石
▲カルサイトが内部を覆っている貝の化石。アメリカ・コロラド州の非常に形の良いものですが、この産地は石油に汚染されてしまいました・・・かなり貴重かも。▲犬牙状のカルサイトをドッグトゥーススパー(DogTooth Spar)と呼びます。大きく開いた母岩の形が犬の口みたいでまさにと言った感じ。(モロッコ産)

レッドカルサイトグリーンカルサイト
▲横サイズが17cmもある、大型の見事な結晶です。「ステラビーム」と呼ばれる形状をしています。(中国 Hunan,chunzhou)▲こちらは緑色のルーズな結晶というより塊。表面は溶けたような感じになっています。

photo by annfell
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【アンフェル】
アンフェル
福岡育ちで東京在住。
フリーランスのシステムエンジニアとして日々研鑽中。
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>> 鉱物の分類
鉱物学では化学組成によって石を分類します。同一グループの化学式は似通っています。人種でいえばアングロサクソン系とか言っているのと同じです。
元素鉱物:単一元素のもの。金とかダイアモンドは有名。
硫化鉱物:硫黄と金属が結びついたもの。パイライトなど。
酸化鉱物:酸素と金属が結びついたもの。ルビーとか。
ハロゲン化鉱物:ハロゲン系元素と金属が結びついたもの。岩塩とか。
酸素酸塩鉱物:酸素と結びつく元素によって分類される。
・炭酸塩鉱物:CO3 を持つもの。
・硫酸塩鉱物:SO4 を持つもの。
・リン酸塩鉱物/ヒ酸塩鉱物:PO4/AsO4を持つもの。
・ホウ酸塩鉱物:BO3またはBO4を持つもの。
・ケイ酸塩鉱物:SiO4を持つもの。
>> 結晶系
石は結晶になりますが、その特徴を分類したものです。各面を繋いだ軸の方向や長さなどで分けられます。
立方晶系:パイライトやダイアモンドなど。
正方晶系:ルチルやジルコンなど。
六方晶系:エメラルドやアパタイトなど。
三方晶系:水晶やトルマリンなど。
斜方晶系:トパーズやペリドットなど。
単斜晶系:クンツァイトやマラカイトなど。
三斜晶系:長石など。
>> 硬度(モース硬度)
19世紀のドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モースが鉱物の硬さの指標としたもので、現在でも硬さを示す基準として使われています。 硬度は結局のところ原子結合の強さなので、強靭度や対衝撃度は別です。 なので床に落とすと見事に砕け散るのをみれるかもしれません。
1:タルク
2:ジプサム(石膏)
3:カルサイト
4:フローライト
5:アパタイト
6:長石
7:石英(水晶)
8:トパーズ
9:コランダム(ルビー・サファイア)
10:ダイアモンド
>> 鉱物学用語
【晶癖】:人種と一緒で、石もその種によって特徴的な形を示します。個体差もあります。
【比重】:同じ体積の水の質量との比率です。2.0なら水の2倍重いということです。
【条痕】:石を擦り付けた時にでる粉末の色です。見た目では区別しづらい石の種類を見分けるのに使えます。
【劈開】:石は割れやすい方向や割れやすさに差があります。"完全"に割れやすい、から"なし"(割れにくい)までで表現します。
【断口】:劈開の方向以外に割れた石の破断面の形状です。
【光沢】:表面の光の反射による質感です。金属光沢とそれ以外に分かれます。
【屈折率】:石に入った光の速度と方向の屈折を表す値です。高いと何故か輝いて見えます。
【発見年】:登録年と発見年に差がある場合もありますが、出来る限り調べてみています。
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